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大姑娘山 2009.8.1~10

山行の様子・写真→大姑娘山
地図
 今年の夏休みは、ブルーポピーを見るために、A社のツアーで中国・四川省の大姑娘山に出かけた。天気が心配だったが、登頂の核心の二日間は天気も良く、山有り谷有り、ハラハラドキドキの10日間。充実した山行となった。

=8/1(晴れ)=
5:30多治見~6:50中部国際空港9:05~10:30上海浦東国際空港14:20~17:23成都空港18:20~18:50岷山飯店(泊)
Sentorea  多治見始発の一番電車でセントレアに向かい、7時に受け付けカウンターに集合。名古屋からは僕の他、Kさんと計2名で、まずは上海に向けて空の旅となる。機内で時計を1時間遅らせ、北京時間に直し、10時半に上海に到着。入国審査を経て、国内線に乗り換え、成都へ飛ぶChuhkaryouri
 成都空港には18時半前につき、迎えの車に乗り、30分ほどで岷山飯 店に到着。ここで、成田からのAriさん、Tさん、Hさん、Mさん、Araさん、ツアーリーダーの矢野さん、ガイドの鄭さんと合流。さっそく夕食の中華を囲み、自己紹介などで交流し、明日からの山行に備える。

=8/2(曇/雨)=
7:13岷山飯店~9:00雅安~11:30宝興12:45~22:40日隆(泊)
 いよいよ大姑娘山の麓へ向けて出発。今日の核心は4114mの夾金山(ジャオジンシャン)峠越えだ。聞くところによると相当の悪路ということだ。しかし、出発時にはその大変さは実感に無い。最初は高速道路を快調にとばし、2時間ほどで雅安(ヤーアン)につく。距離的には1/3以上進んだことになる。ここから一般道を北上し、パンダの発見地、宝興(パオシン)で昼食。ゆっくり食べて13時前に出発。ここから少しずつ道の舗装があやしくなり、ダム湖の側道辺りからボコボコのオフロードと化す。いよいよ“マッサージロード”の始まりだ。
Touge_heno_michi  ところどころに泥濘があり、スタッグしないように運転手さんが絶妙なハンドルさばきで進んでいく。道路工事のため、何回か待機を繰りかえしながら悪路を進み、やがて道は山腹を巻くように高度を上げていく。今にも崖が崩れてきそうな道を、揺れながらゆっくり上っていく。いつの間にか高度も3000mを越し、道路脇に高山植物が見られるようになってくる。
Siogama_no_nakama  3500mを越えたあたりで、交互通行のためストップ。車外に出て花の写真を撮る。高度は富士山頂と同じくらいなので、少し動くと息が上がる。1時間ほどたちようやく車が動き出す。しかし、少し進むとまたもやストップ。時間はどんどん経過し、雨も降り出す。日はややがて沈み、ようやく20時すぎに動きだす。泥濘暗い道を進み、ようやく峠を越し、1000mいっきに下り、22時半すぎに日隆(リーロン)のホテルにたどり着く。遅い夕食を食べ、何はともあれシャワーを浴びて、ベットに潜り込む。

=8/3(曇/晴)=
 7:00嘉絨大酒店9:40~ハイキング~14:30嘉絨大酒店(泊)
 昨夜は遅かったのでゆっくり起床。遅めの朝食をとり、高度順応のため、ホテル裏手の山にハイキングに出かけける。裏山といえど、ホテルのある日隆の標高は3150mで道ばUsuyukisou_to_rindou たには高山植物が雑草のように咲いているところからの登りである。初日ということで、歩き出しはなかなか苦しい。昨夜の雨も上がり、日差しの中、地元ガイドの楊さんに先導され、ウスユキ

Yakuソウやシオガマが足の踏み場もないほど咲いている道を上っていく。この辺りはヤクの放牧地になっており、のんびり草を喰んでいる横を通過していく。街が見わたせる尾根でゆっくり昼食。にわか雨が降ってきたので下山開始。昼すぎに街につき、みんなでホテル下のキノコ料理店にてキノコの炒め物を食べる。あとはのんびり過ごし、明日に備える。

=8/4(雨/曇)=
 6:00日隆8:43~10:10斎戒坪10:30~11:30チョルテン11:47~15:45BC・老牛園子(泊)
 朝起きると外は薄暗い。窓を開けるてみるとどうやら雨が降っているようだ。今日はいよいよベースキャンプに向かう日。出鼻をくじかれた感じだがしかたがない。朝食をとり雨具Usuyukisou_no_gunraku をつけ、9時前に出発。雨はそんなに強くなく傘をさして歩く。大きな荷物は2頭の馬で先行する。管理所で手続きをして、ゆるい坂道を登っていく。1時間半ほどかけて地震で崩壊したチョルテンがある尾根に出る。高度は3440m。ヤギの群れが放牧でここまで来ている。晴れていれば四姑娘山群の景色が抜群だということだが、あいにくの小雨では仕方がない。ここからウスユキソウが雑草のように咲きまくる稜線を小さなアップダウンを繰りかえしながら進む。

Bc_no_raonyuentu 放牧所のような道をどんどん進むとやがて道は樹林の中に入り、泥濘の道を避けるように路肩をゆく。何本か沢を横切るとやがて前方にテント群が見えだし、16時前にベースキャンプ地である高度3600mの老牛園子(ラオニューエンツー)につく。
 夕食はスペシャルメニューで、なんと松茸ご飯と松茸汁。日本ではあり得ない大きさの松茸スライスが入った超豪華な松茸三昧を楽しんだ。パラオキシメーターで血中酸素濃度を測定し、明日に備えてテントでゆっくり休む。

=8/5(晴/雨)=
 7:00老牛園子9:15~10:45 4000m付近11:15~12:33老牛園子(泊)
 昨夜から風向きが西風にかわり、天候が回復。久しぶりの青空を見る。今日は高度順応日。C1にゆく道を4000m付近まで登る。Tさんは調子が悪くBCで休養ということで、矢野さん、鄭さん、楊さんと我々6名の計9名での登行となる。BC前の坂をゆっくり登り、高Tarucho_to_niji山植物の咲き乱れる道を行く。4000m付近の見晴らしのよいところで大休止。行動食を食べながらのんびり過ごす。ウスユキソウ、リンドウ、シオガマなどの色とりどりの花を写 真に撮り、向かいの5000m級の山々を眺め至福の時を過ごす。
 下りはキノコ狩りをしながらゆっくり下り、午後は各々ゆったり過ごし、明日のC1への登行に備える。

=8/6(晴)=
 6:30老牛園子9:10~12:53C1(泊)
Happousan 快晴の中、昨日の道をC1に出発。残念ながらTさんは高山病の疑い濃厚で鄭さんと日隆まで下りることになる。BCでしばしの別れとなり、一行8名でC1へ向かう。高所に体も 次第に慣れてきているようで初日に比べると足並みも軽い。お花畑の中をゆっくり確実に登る。
 やがてカール地形の先端にあがり、大姑娘山の稜線の一部が見えてくる。小さな丘を三つほ越えると、4300mのC1につく。遅めの昼食をとBluepopi_to_sancho り、荷物をテントに入れて、“ヒマラヤの青いケシ”ブルーポピーを探しにいく。と、探すまでもなく、テントのすぐそばの岩の陰に大きな花が咲いていた。周りの水流の脇をたどっていくと、あちこちにブルーポピーが咲いている。時期的には遅いので、終わりかけの花も多かったが、それでも青い大輪の美しい花には感動した。明日はいよいよ登頂日。体調を万全にし、手良い天候を祈りつつシュラフに入る。

=8/7(曇/晴)=
 4:00C1 5:10~6:43コル6:53~7:35大姑娘山7:58~8:20コル8:34~9:54C1 10:55~13:05老牛園子14:00~14:50大海子16:00~16:50老牛園子(泊)
 4時に起床。夜中に起きた時には月が煌々と輝いていたのに、起きてみると高曇り。そTakuhnyansyan れでも雨ではないのでやがて晴れることを期待して出発。先に下でキャンプしていた韓国隊が行ったので、間をおいて歩き出す。C1奥のモレーンを登ると一端、比較的平坦なガラ場に出る。そこを進むとコルに突き上げる急登となる。明るくなってきたのでヘッドランプを消して登り、6時40分すぎにコルにつく。思っていた風もなく。西の遥か下に日隆の街が見える。残念ながら四姑娘山は山頂部が雲の中で首から下しか見えない。
 ここから本峰の北側斜面を巻くように登ると、山頂直下の肩に出る。ここで最後の休憩をし、韓国隊が下りてくるのを見計らって最後の登りにかかる。石を落とさないように慎重に登り、7時35分にタルチョたなびく5025mの大姑娘山山頂に着く。
Takuhnyansyan_sancho  時折ガスがあがってくるが、周りの峰々、雲海がよく見え気持ちがいい。記念写真や風景写真をとり8時前に下山開始。20分ほどでコルまで下り、雲が切れるのを待ったがダメでC1へ向かう。コルから下って30分ほどして後ろを振り返ると、向こうに広がる青空が発見。戻ろうか…とも考えたがあきらめてそのまま下る。C1で刀削麺を食べ、尾根Tahaitu_heno_hasi 越えコースでBCまで戻り、休憩した後、時間があるので、大海子(ターハイツー)まで足を伸ばす。50分ほど川の上流に行くと標高3800m地点に大きな湖がある。湖畔まで下りて周りを散策していると、大姑娘山と二姑娘山が見える。その後、来た道を引き返し、BCに戻る。

=8/8(曇/雨)=
 5:00老牛園子6:40~9:51斎戒坪9:55~10:30日隆11:46~19:39宝興(泊)
 起きて見ると外は小雨。チョルテンから四姑娘山を見るという望みはこの時点で絶たれてしまう。荷物をまとめBCを出発。来た時と同じようにぬかるむ道を下っていく。3時間ほどで斎戒坪につき、あとは緩い坂道を下り、舗装道路に出る。
Yaku_no_hosiniku  ホテル下の料理屋でTさんも合流して1次打ち上げをしたあと、今日中に夾金山峠を越えるためバスに乗り込み峠へ急ぐ。幸い峠を越えるまで一度もストップすることなく順調に いき、「この分だとホテルに早くつくなぁ」などと言っていると。対面通行のはずが、前からトラックがやってくる。どちらかがバックしなければ通れないが、交渉の結果、相手方がバックすることになり、なんとか第一関門突破。さらに、前を行くワゴンが泥濘でスタッグしているところでストップ。道をならしたり、車を押したりしてどうにか進路を確保して先に進む。その後は順調だと思っていたら、今度はトラックが畑に突っ込んでおり、その引き上げのために道が封鎖されている。しかたなく45分ほど引き上げ作業を観察し、ようやく進む。
 結局、宝興には19時半すぎにつき、料理屋で2次打ち上げ、ビールと中華料理で満足したあと、ホテルでゆっくり休息する。

=8/9(曇)=
 6:30宝興8:30~12:30成都・岷山飯店13:30~成都観光・パンダセンター、武侯祠、川劇~21:50岷山飯店(泊)
Panda_no_zou  今日はいよいよ成都に戻る日。ホテルのテレビを見ていたら、何と“ノリピー逮捕”というニュースがやっていた。いささか驚きながら朝食後バスに乗り込み昨日とは違ってあまり揺れない道を一路成都に向かう。雅安から高速にのり、12時半には成都のホテルにつく。その後、リクエストした辛い昼食をとり成都観光に出かける。(観光の詳細は、本編末に掲載)
 夜は疲れた体を薬膳料理で癒し、明日の帰国に備える。

=8/10(曇)=
 6:30岷山飯店11:05~11:40成都空港13:31~16:00上海浦東国際空港18:30~21:40中部国際空港22:17~24:00瑞浪
 成田組は9時50分の飛行機で成都を離れるため、7時にホテルでお別れとなり、名古屋組の2人は鄭さんと11時にホテルを出る。空港で搭乗手続きを終え、お世話になった鄭さんと別れ、まずは上海に向かう。台風の影響が心配されたが、ついた時は雨も上がっており、名古屋への便も予定通り出発する。機内で時計を1時間早め、22時40分に中部国際空港につく。ここでKさんと別れ、電車を乗り継ぎ、家についたのは24時ちょうどだった。
 山行の様子は、左の「海外登山 大姑娘山」か、上の「大姑娘山」で見てください。

<番外:成都観光編>
Jiantpanda  9日は成都に早く帰ったので、半日を成都観光にあてる。四川省と言えばパンダ。ということで、パンダセンターにまず出かける。かなりの人でにぎわっていたが、竹の小道を歩いていくとジャイアントパンダがじゃれて遊んでいる。さらに生まれて20日ほどの子パンダが保育器の中で育っているのを見学し、さらにレッサーパンダの食事風景を見る。

Bukohshi  成都と言えば三国志の蜀の首都。ここには劉備の廟と諸葛孔明の廟がある。通称「武侯祠」。バスで郊外のパンダセンターから都心へ戻り、武侯祠へ。鄭さんの説明に肯きながら文物を見て回る。最後に劉備の墓を一周し、最終打ち上げに薬膳料理店に向かう。今までの「辛い」四川料理とは一味違い、体を癒してくれそうな料理に舌鼓を打ち。食後に川劇鑑賞に出かける。演目は踊りから二胡の演奏、コメディー、Sengeki 影絵と多岐にわたっているが、なんといってもハイライトはトリのチェンジ・フェイスだ。なんと顔だけでなく服まで早変わり、すばらしいテクニックで拍手喝采だ。
 こうして成都最後の夜は更けていった。

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コメント

こんばんは。
 
お天気が心配のご様子でしたが、山頂では山々の景色が見渡せてよかったですね。
お疲れ様でした。
とても良い山登りになったようですね。

山登りの途中で馬が放牧されてましたが、馬は人が近くを歩いていても慣れっこのようですね。
可愛い動物や美しい花に出会うと、癒されるのではないでしょうか。

パンダの姿、可愛らしくて顔がほころびました。

投稿: るい | 2009年8月15日 (土) 17時58分

こんにちは。その節は、皆様にはご心配をおかけしました。(*_ _)
それにしても素敵なホームページですね。写真も豊富、しかもビデオつき。素晴らしい旅の記録です。
山での松茸ご飯、おいしかったですね。こればかりはツアーリーダーに感謝です。(ほかはいろいろ大変でしたが)。
無事に戻ってきてみれば、どれもいい思い出ですね。
これからも、いろいろな山行楽しんでください。

投稿: Tさん | 2009年8月16日 (日) 15時27分

こんにちは。今、白根三山縦走から帰ってきました。天気がよく富士山から槍ヶ岳までみえましたよ。
るいさん、HP訪問ありがとうございました。外国の山もたのしかったですよ。
Tさん、お疲れ様でした。たいへんでしたが、楽しい旅ができました。暇なときにまた、HP見てください。白根三山もそのうちUPします。(*゚▽゚)ノ

投稿: kengo | 2009年8月16日 (日) 15時55分

たびたび、お邪魔しましてすみません。

2009.7.11~12の小仙丈沢の日記にコメントさせていただいた、ぽちこと申します。
私の中でニックネームを変更したことをすっかりと忘れていまして、このようなコメントをさせていただいております。

きっと、誰だろうと思われたのではないでしょうか。。。
失礼しました。
るいのニックネームでまたお邪魔するかとは思いますか、よろしくお願いします。

投稿: るい | 2009年8月16日 (日) 16時52分

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